年末が近づくと
近年愛用している手帳がある。高橋書店のニューダイアリーアルファ12タイプという。
昔、人間は生まれながらに不平等であって、ただひとつ平等に与えられているのが時間であるから、その時間をいかに有効に使うかが人生を左右する、という理論の下に、DIPSという、時間の有効活用の理論を学んだことがある。そのときに、その理論を実践するためのDIPSノートというのがあっって、以来、何年も愛用していたが、そのうちペーパーレスの時代となり、手に入らなくなった。そのDIPSノートの、最初の方に載っていた一般のスケジュール手帳に相当する部分と、アルファ12タイプは良く似ているのである。
毎年今時期になると、書店で、気がついたときに買い込むわけだが、大体気がつくのが毎年遅れて、探すのに苦労する。このシリーズにはかなりの種類があるようだが、12タイプは人気がないのか、置いてある書店が少ないのである。今年も、先日、会合先の商業施設の中の本屋を覗いてみたが、12タイプは見当たらなかった。で、今日、ラジオの収録の後、事務所に戻る途中で、手帳のことを思い出したので、北光線の通り沿いにある、時折立ち寄る本屋に行ってみたら、幸いなことに発見。これで一安心。今時は、携帯やパソコンでスケジュール管理をしている人の方が多いんだろうが、基本的に画面より紙を信用している世代なのである。
ところで、その書店で、前から気になっていた本を2冊、ついでに買ってきた。正月休みにでも読もうかと思っている。一つは「さよならドビュッシー」の作者の第2弾「おやすみラフマニノフ」。もうひとつが、「シューマンの指」という、どちらも一応、大衆向けミステリーと思しき小説である。勿論、根本的に、ミステリー好きというのではなくて、音楽が題材になっているらしいから読んでみようというのが動機である。