健康・省エネ住宅推進北海道協議会
数年前から、健康・省エネ住宅を推進する国民会議、という活動が、全国で始まっていました。誰もが感覚的には、寒い家が健康に良くないのではないかと思っているでしょうが、実際、心臓や脳あるいは呼吸器系の疾患による自宅での死亡率が、冬に倍増しているという統計結果があります。
長年暖かい家を目指して仕事してきた北海道の我々にとっても、その因果関係が社会的に認知されれば、いわゆる漠然とした健康住宅ではない、ホンモノの健康住宅づくりに、一層力が入るというものです。しかしそのためには、国民の健康を所管する厚生省が納得するデータ、すなわち住宅業界からのデータだけではなく、お医者さんからのデータが必要です。
全国で、そのデータを集めようとしているのが、冒頭の国民会議で、今年に入って、超党派の議員団も結成され、来年度の政府予算の中にも、調査予算が計上される運びということです。そんな中で、この秋頃から、北海道にも地域協議会を設けて活動しようという話が出てきて、結局のところ、北海道ファース会の会長という立場上もあって、私が事務局長を務めることになってしまいました。
昨夜開催された設立総会の様子です。立っている方は、十数年前自ら新築した自宅兼診療所でシックハウスに罹ってしまった大阪の歯医者さんで、以来住宅と健康の問題について、診療の合間を縫って驚異的な活動を続けて来られた、国民会議理事長の上原さんです。
協議会会長に就任いただいた、STVラジオのパーソナリティとして知られる牧泰昌さん。個人的に旧知の方ではありましたが、ソフトな話しぶりの中に、実に味わい深い含蓄のある話題が豊富で、さすが多方面で活躍して来られた立派な方だと、改めて敬服した次第。
年明けから年度末にかけて本格的な活動を始めます。