糸魚川
北陸新幹線に乗って、新高岡駅から糸魚川に行きました。会社勤めをしていた20代の終わりころ、一年余りのほんの短い間でしたが、暮らしたことのある街です。ご存知の通り、暮れに大火に遭った街です。偶々高岡まで行く機会に、もう顔見知りの人も殆ど居なくなった街に、どうしても立ち寄ってみたいと思いました。
テレビで見た通りの光景が広がっていました。火元のラーメン屋のあたりはきれいさっぱり撤去されていました。駅前を通りかかった地元の方が親切に案内してくれたのですが、強風の向き、巻き具合で思いがけないところに飛び火したりしたそうで、運の良い悪いはあるものみたいです。
駅前からタクシーで5分くらいのところに、かつて住んでいた社宅が、何と!自転車置き場まで変わらずに残っていて、泣きそうになりました。目を転じると、田んぼしかなかった社宅の向こうはすっかり住宅地になっていましたが、晴れた空に立山連峰が屹立する懐かしい景色も見られて、二度と来ることはないだろうと思っていた街に、来た甲斐があったとつくづく思いました。