LIFE&MUSIC 桧山建設綜業 代表取締役 檜山良秀

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ブランド

ヤマハが、数年前から住設機器に、トクラスとかいう新たなブランド名を付けているが、知っている人は多分きわめて少ないと思う。少し前に、そのトクラスに、社名まで変えてしまうという記事を見た。個人的には、ヤマハというブランドを捨てて社名まで変える理由がわからない。

トーヨーサッシが吸収合併を繰り返してトステムとなり、更に近年、イナックスや新日軽、サンウエーブなどまでを呑み込んでホールディングス化し、リクシルとなったが、そのブランド名の浸透はまだまだ道半ばに見える。

かつて銀行が合併を繰り返して、今在る銀行が、かつてのどの銀行の流れなのかが、よくわからなくなった。平成の大合併とかで、本来の地域的意味や由来も無視した新しい市や町が無数に出来て、ニュースなどにそういう地名が出てきても、いったいどこにあるのかも分からなくなった。

ヤマハは元々創業者の苗字だったと記憶するが、僕の年代だとまずピアノメーカーであり(今では世界に冠たる管楽器のメーカーでもあるらしいが)、オーディオメーカーであり(40年前に愛用した国産モニタースピーカーの雄NS1000Mや、アンプ、カートリッジも一級品だった。今でも小型モニターのNS10Mは寝室で現役だし、1000Mの後継の1000XやアンプのC2XとB2Xもオーディオルームのセカンドシステムとして健在だ)、バイクやボートのメーカーであり、そして木製の玄関ドア、内装ドア、キッチン、洗面、ユニットバスやボイラーなどの住設機器のメーカーであった。栄枯盛衰の世の流れで、住設機器メーカーとしては一時ほとんどの分野から撤退し、、かつての面影はすっかりなくなってしまっていると思うが、それでも僕のように過去を知っている者にとっては、ヤマハというブランドは未だに一流品のブランドであり続けている。

わが社でもこの春、ブランディング化の一環としてショールームをこしらえたり、ロゴを新しくしたりしたが、社名に関しては創業以来のアイデンティティから、変えることはしなかった。

ヤマハが、これまで築き上げてきたアイデンティティを捨てる意味が、残念ながら僕にはわからない。

2013年7月30日(火) 10:58

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